『3年間!常設展示を続けること ラジオスーパー出店』
2022年6月19日、東京ラジオデパート2階にある 明和電機 秋葉原店 がリニューアルのため一時閉店となりました。
明和電機のアーティストショップに併設して、一般からの募集で作品展示/販売ができるスペース ラジオスーパー 📡
2019年のオープン告知と出店者募集に、necobit はガバッと💨飛びつきました。
なぜならMIDIで機械を動かす人だから
この当時、2019年初頭の necobit には
MIDI自動演奏グロッケン&キャットボット太鼓しかなかった。
展示できるものは少なすぎるし、販売できるものは「MIDIメカニカルシステム」制御基板なんて一般的にそうそう売上が伸びるものでもないし…。
はっきり言って非常にビビっていたのですが👨🦲💦その先にはいいことがある予感しかなかった!思い切って応募し、出店許可をいただきました。
オープンから3年間、ラジオスーパーでの展示販売を続け完走して得たものはとても大きかった。ひとつずつ見ていきましょう。
人の目にとまる・知ってもらえる
電気の街!電子部品の専門店!…というほどでもない時代になった2000年代の秋葉原は、客層の幅もずいぶん広がっています。
自作で製品を開発して販売する Maker な活動を始めたばかりの necobit(2019) は、当然のことながら誰それ?状態。知名度ほぼゼロでした。
秋葉原の店舗に作品を常設展示する、ということは
同じようなものづくりをする人に見てもらえる機会が増えるばかりか、全くジャンルの異なる人たち、ふらりと立ち寄った人、付近で店を構える人、取材に訪れた人、などなど…
なんか黄色い作品のある棚 が、あらゆる人の目に触れる❗️とても価値がデカいです。
委託販売を扱うお店は多々ありますが、 necobit 製品は基板ばっかりですから、デモンストレーション展示を見せられないことには何が何だかわかってもらえない。展示+販売というラジオスーパーの仕組みはものすごいチャンス到来でした。
……………そのオープン当初、「necobitは明和電機のサブブランド説」「necobitは明和電機の元工員説」「necobitは明和電機の技術系下請け説」などがフワフワと界隈に漂っていたのは愉快な思い出のひとつ…………
2019年3月ラジオスーパーOPEN時の necobit 展示棚
人の振り見て我が振り直せる
開店当初のラジオスーパーは、全て同じサイズのレンタルスペースが隙間なく並ぶ出店方式。
2019年3月ラジオスーパーOPEN時の展示スペース一部
有名な企業やアーティストの出店もあり、それらと一般応募枠をまったく分け隔てない配置。この効果もすごいです。
ちょっと引いて全体を見渡せば👀あれよあれよと浮き出る自分の棚の素人感…💧
これはデザインの重要性について理解する助けになりました。
常設展示は説明要員がいるわけではないので、「これは何なのか」「何を売っているのか」「それで何ができるのか」展示の中で示しておかねばなりません。
見やすさ=わかりやすさ=取っ付きやすさ につながること。出店はじめの一年間はこの点かなり苦労しましたが、他の出店者の展示を見ては自分の棚に手を入れての繰り返し…
ついには電子工作をしない層のお客さんにも、necobit のMIDI制御製品で楽しんでもらえることができました🎶こんなに嬉しいことはない。
さて見た目というのは、展示だけでなく商品にも関わることです。
necobit の主力商品はMIDI制御基板、ということもあり…それまでは考えもしていなかった商品デザイン。
機能に関係なくてもデザインを高めることで「良いもの感」が爆上げする✨という事を、いろんな人の作品と並ぶ事で理解しました。
📺上記3つは、明和電機 秋葉原店 及び ラジオスーパー 各展示の面白いところ・仕組み・技術的な面を(推測で)勝手にレポしていく necobit 自身の素直な興味で見たラジオスーパー動画です。
秋葉原に用があるときは、マメに(平均して月2〜3回頻度)ラジオスーパーを覗いてこんなふうに各展示から学んできました。
ま、だからといってすぐに自分の展示や商品に反映出来るわけではないです。
けれど、他との違いを意識するだけでもだいぶ勝手が変わってくるもので、その後の necobit の展示作品にも商品にも色々と影響を与えてもらったと思います。
ラジオスーパー necobit 展示いろいろ
定期的に作る〆切モチベーション
ラジオスーパーで最初に得た手応え「売れることよりまず見てもらえ!」
この感触をそのまま勢いにして、ものづくり系イベントへ積極的に出展し、いろいろな作品に刺激を受け、いろいろな人と繋がりができ、自分の作品と商品を増やしていきました。
イベントの合間合間でラジオスーパーの展示変更をする 独自〆切を設定して、新しい作品の模索を続けました。
ことに2020年コロナ禍となってからはイベントの相次ぐ中止も悩みどころでしたが、こうして常設展示があったことで、手を動かす原動力が常に消えなかったのは良かったです。
2021年7月のラジオスーパー
明和電機なればこその繋がり
明和電機がそもそもアートジャンルなので、おのずとアート寄りな出店者の方が多かったと思います。この点も初めはとてもビビっていたのですが👨🦲💦自分の行動範囲ではちっとも縁のなかった人たちと交流を持てるきっかけになりました。
先述のとおり、展示スペース同士がぴっちり接しているおかげで、隣あった作品内容の差…つまり各々の個性がかえって際立って見えると思います。
ポジティブに他人の作品を面白がり、自分に無いものをむしろ積極的に比べてみると、ジャンルの垣根・技術的な敷居・経験の違いなどの ”壁” がどんどん突き抜けやすくなっていきますよ。
こうして3年ラジオスーパー出店を終えた necobit 🐾今ではぷらぷらおもしろそうなところを嗅ぎつけては自ら飛び込んで行く Maker になりました。
明和電機の皆さん、ラジオスーパー出店者の皆さん、お店で実際に見てくれた・買ってくれた方々、SNS等でチェックしてくれていた方々、どうもありがとうございました‼️
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