『頼まれごとが necobit を強くする』

開発/製作のご相談を承っております舞台裏。
necobit 2025.04.12
誰でも

(なんか作る系で)人の要望を叶えることを主にお仕事として、ここ1年くらいやっています。いわゆるフリーのものづくり系何でも屋的な内容。

と、書くと。なんでもできるかのように見えるかもしれませんが

👋👨‍🦲と ん で も な い💦

「え?そんなのやったことないよ?」

🗣️こういうの作ってほしい とご相談いただくのは嬉しいことなのですが、繰り返しますが、なんでもできるどころか知らないことばっかりです。なのでまずは、要望に対し自分で保証できるラインを説明しつつ、あとはできる限り頑張る。もしくはもっとできる人に助けを求めるなどなどして、極力要望を叶えられるようにしています。

この「できる限り頑張る」がかなり勉強になりましてですね。やったことないことを必死に考えることでできなかったことができるようになることがとても多い。

割とどんな仕事でもそういう面はあると思うのですけど、necobit の場合「なんか作る」ということにフォーカスしてお仕事しているので、身につけたものがそのまま自分のものづくりの血肉になるのです。

最近の例

🗣️「マイコンベースで液晶画面に目を表示させたい」

なるほどなるほど、図形で目を描いて表示させればいいかな?

🗣️「いや、こういう画像の目を」

なるほど?画像を表示して…(ここでもうやったことない)

🗣️「動かしたい」

画像を、動かす、…(もちろんやったことない)

🗣️「瞬きさせて」

まーばーたーきー(画像の瞬時の切り替え!?)

***

…などという依頼に対して「まずは最低ラインとして」保証できる(=話を聞いた時点の necobit が確実にできる)図形描画ベースの目を表示させることをお約束して、

あとは調べる、試す、直す、調べる...を繰り返すと、意外にもできるようになることが多い。もちろん依頼には期日がありますから脳みそフル回転で試行錯誤しています。これ経験値がものをいうみたいで、はじめは闇雲すぎてとても時間を食っていたのが、試す・調べるポイントの勘所を捉えられるようになってきました。

necobit の場合は人から教えてもらうことも多く、教えてくれるみなさんには感謝しかないですいつもお世話になっております。

やってもらうだけじゃないAIさん

さらに!AI時代の到来。爆速でやってくれるコーディングも便利なのですが、血肉にするという意味で大事なのが「最初のとっかかり部分をサクっと見せてくれる」という点です。

<a href="https://necobit.theletter.jp/posts/aef0eff0-0931-11f0-837c-872c742eb7db" target="_blank">メイカーズながおかまつり</a> 展示中に、AIコーディングで音ゲーを改良しているところ

メイカーズながおかまつり 展示中に、AIコーディングで音ゲーを改良しているところ

画像の右上が necobit の出した指示。それを受けたAIが作ったプログラムが左半分に表示されています。

👨‍🦲黄色で囲った necobit の最初の指示は「ゲームのタイトル画面が表示されている間だけデモ自動演奏をやってて」

この抽象的な目的を実現するためにどんなコードを書けばいいか…右も左もわからなかった今までは、調べて考えて試して思い通りに行かなくて違うのを試して…と、大量の時間を投入していました。

💻赤で囲ったAIさんはその指示に「タイトル画面表示中にシリアル通信でリズムパターンを送信するループ処理を追加します」ポンと的確な道筋を示して、具体的なコードを書いてくれます(画面左半分)。

便利ついでに何をしたのか把握する

やりたいことを実現するためにどうすればいいか示されました。とても便利ですが、真の便利さは自動おまかせよりも、例題として学習に的確だというところだと思います。

まずAIさんが出してきたコードをよく読んで調べ、勉強して覚えます。👨‍🦲 necobit の知能が 1 上がった!

最初のとっかかりの時点で概要を掴んでおけば、人間が出すその先の指示も🎯的を得たものになっていきます。そうしてピンポン二人三脚で、人間がAIのコードを見て勉強して指示を出す。このサイクルが早いので、イメージから具現化までがちょっと信じられないくらいのスピードになる...こともあります。

📝ちなみに、いくらAIさんがすごいとはいえまだまだ間違いもしますし袋小路にはまってるパターンもあります。それを人間が解消してあげるにも把握は大事。

ブーストは頼まれごとの方がかかりやすい

AI使えばなんでもできる…わけでもなく、頼まれたこと全部が necobit にはできない時もあります。そういう時のために最初に最低保証ラインを説明するわけですが、でも大体ぬおおおおおおって頑張ればその先に行けます。

という経験がですね、自分たちのものを作ると案外得られにくかったりするのです。

文章にして改めて眺めると不思議なもんで、頼まれごとだと「できない・やったことない」で断るのでなくむしろチャレンジしてしまいます。自分のことだとそこで止めちゃって安全圏に行ってしまうこともある。

多分これはもう少し自分たちのやりたいことを自由気ままに開放すした方がいいんだな、ということなんだろうなと思いつつも…

他人の要望から色々勉強させてもらってありがとうございますという気持ちです。

なので、自分の時間が枯渇しない程度に人のお願いを聞いて自分たちをアップデートしていきたいな、と思っている昨今の necobit なのでした。

***

ちなみに…冒頭の『マイコンベースで液晶画面に表示させた画像をまばたきさせる』は、なんとICOMAさんちのtatamoくん製作なんです。2025年4月開催ミラノサローネに出展されています。

生駒タカミツ/ICOMA Inc.
@takamityu
tatamo!の展示を何故ミラノサローネという家具の展示会に持ち込んだのかというと、このロボットは家族や友達、ペットのように一緒に家の中にもいる存在にしてたいからです。
いつでも、どこでも、どこでもいける乗り物でありロボットの存在を作っていきたいです。
2025/04/11 00:03
30Retweet 162Likes

👇下記ポストから👀 necobit がお手伝いした目がまばたきする動画見れます!

生駒タカミツ/ICOMA Inc.
@takamityu
意味のあるミニマムなロボットの顔の形にこだわりました。
目はコミュニケーションポイントでもあり、スピードメーターを兼ねています。
2025/04/10 22:55
26Retweet 95Likes

展示中も順調みたいで一安心…👨‍🦲✨それでは次回のねこびっと通信もお楽しみに!

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