『ラジオスーパーで学ぶ作って売ること』
2019年3月末…秋葉原の東京ラジオデパートに、明和電機ショップ・明和電機プロデュースによるレンタルスペース ラジオスーパー がOPENしました。
📡ここでいう「ラジオ」とは「ラジカルなオブジェ」。
おもしろいことに、英語では「急進的」も、「根源的」も、おなじ「ラジカル(RADICAL)」という単語で表現します。
実際どんなものが展示販売されているのか📹👨🦲necobit カワヅがひとつずつ撮影し、独自コメントで紹介した動画を公開しました。
動画をざっと見るだけでも(字幕ありなので倍速視聴できます)、出店者をずらっと挙げるだけでも…
ぷらいまり。、HAO HAO HAO TOKYO、たいがー・りー、SINZ、necobit 、マタタビ屋、Line-us、SUILAB すいラボ、アストロ温泉、オカモトラボ、伊藤尚未、愛三電機 - 明和電機、TOKYO FLIP-FLOP、CUBE Co.,Ltd. 株式会社キューブ、Qux、おばけパズル、チームタナゴ、株式会社人間、PAKATTO DESIGN パカッとデザイン、ギャル電、ノラハック、Akasaka Base、CuboRex キューボレックス、Hana道場、大工のごんごん、結craft、Suda。、ヒラメキ工房、ThousanDIY、深水拓郎、バイバイワールド、GIFの伊豆見 、藤原麻里菜、書籍コーナー(パンタグラフ)、明和電機 二次創作(ともす、TAMAO、石井堂、明和電機×すいラボ、お名前不明、もこすけ)、Koimo、Duke.T、明和電機、明和電機会長 土佐正道、みんみん ※敬称略
…お気づきかと思います。プロアマ全く分け隔てなく同じ空間に展示されています。
出店にあたっては審査がありますが、そこで明和電機のお眼鏡に適うか?というより
ラジオスーパーで何をするのか
necobit の全展示レポ動画、気がつけば何度も同じことを喋っています。それは語彙力…じゃなくて、ラジオスーパーでの出店を続けてきて・いろんな人の作品そして展示の仕方を見てきた necobit のひとつの結論(のようなもの)かな?
ここに棚を借りている全ての人に共通する点がひとつ
「発想を製品にして販売する」
作品のコンセプトも体制もみんな違うし、そもそも自分に無い視点からできているもの…そのアイデアどっから出てきたの???というものだって、ここは同じです。
ものづくりってそういうこと。でまとめるのはカンタンですが、この工程をじっくり考えてみましょう。
思いつきが形になるか
発想はフワフワしています。具体的な形にしていくのは、力入って絞り出して作っていくところです。
実現するかはさておき発想をデザインにする・絵にする(土佐信道社長がよく発想ワークショップでやってますね)。これだけでも、やってみると意外なほど脳みそ使います。
どの段階で描くかはそれぞれ。完成イメージを描いてから作る人・綿密な設計図にしてから作る人・いきなり手を動かして完成品を採寸して図にまとめる人…いろんなやり方があります。
necobit カワヅの場合は、どうやって動くのかを考える時よく絵にしてますね。
これ数式を紙に書いて計算する、と似た感覚かもしれません。
画力は全く問題ではないです。脳内でフワフワしていただけのナニカを外の世界に出した…いや「出せた」第一歩です。とても大事。
製造は外注だっていい
ラジオスーパーはただ作品を展示するだけではありません。発想が形になったらそれを販売する。そのための製造をする。
ここも人それぞれです。全て手作りな人もいれば、機械的な製造は外注する人たちもいます(そういった視点でラジオスーパー展示作品を見ていくのも楽しいです)。どの方法がいいかというよりは、商品に合った製造方法を選んでいるということです。
とにかくなんらかの方法で自分の作ったものを人に届けられるようにする。
作品を製造(製品化)までする/しないは、ものづくりする人の中で結構くっきり分かれるところです。まあこれもどちらが良いということではなく、一点ものしか作らない人生だって悪いことは何もありません。
製造(製品化)という作業は、創造・創作とは全く違います。同じものを同じ品質で大量に作る。これが得意で楽しい人もいます。necobit 個人的には販売用の製造よりも次の新しいものづくりに取り掛かりたいのが正直なところ。
見るだけじゃなくて、使って作ってほしい!
ではなぜ、次の新しいもの作りたいのちょっと我慢して製造に励むのか👨🦲💦
自分が作ったものが他人に何かの影響を与えて欲しいから
商品として形になった発想を、手にとって使ってみてほしい。それを使った誰かがどこかでさらに面白いものを作るための道具になってくれたら最高じゃないですか。
出店者の皆さんが何を思って展示販売しているか、それぞれ異なるとは思いますが…ラジオスーパー全体でこのことも共通しているんじゃないかな〜。どうでしょ?
もうひとつ、商品にするといいことがある
作品を商品にするにあたっては(10個でも1000個でも)、もとの作品のコンセプトを継承しつつクオリティを揃える製造をする必要があります。
necobit カワヅは漫画大好きなので漫画で例えますが…「原画展」観たことありますか?漫画の原稿・雑誌や単行本の表紙原画・映画の絵コンテ・設定資料などなど…直に描かれたそのままの線と色。
原画をひと目見てそれ自体から恐ろしいまでのパワーを感じることに驚いたことがある方、多いと思います。
印刷され出版されたものは、パワーこそ原画には敵わないけど、伝えたいものはしっかり受け継いだ形になって読者に届きます。
原画単体で存在することでは出来なかった、一度にたくさんの人へ見せるということができる。そこが作品を商品にする醍醐味。
ラジオスーパーは塾
necobit はOPENの時からラジオスーパーへの出店を続けてきました。早くも2年と4ヶ月ほど経っています。冒頭にも書きましたが、ラジオスーパーはプロアマ無差別展示。こんなすごい人たちと一緒に〜〜〜〜〜なんて恐縮してる場合ではない。人の棚見て我が棚直せ‼️👀
見せ方はそのまんま魅せ方になる
2021年7月現在ラジオスーパーのレンタルはコンテナ方式です。最大サイズは幅880mm。
necobit のラジオスーパー展示(2021年 夏)最大のLサイズコンテナを黄色塗装しています。
コンテナには展示作品と販売商品を一緒に並べる…となると、意外とムズカシイ。たくさんの商品をずらずら〜〜っと並べているのにスッキリ広々見せている出店者さんもいます。👀💦どうなってんだ四次元コンテナか…などと思いながら、最初の1年目はわりと極端にアレコレ展示の仕方を変えてみたりもしました。
結果、何でもかんでも見せたい気持ちをグッと堪え…
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まず商品のカテゴリを分け(MIDI制御系とかグッズ系とか)どれを出すか絞る
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商品がどんなものかわかるデモ作品を展示する
necobit の商品=何かを作るための部品 がほとんどなので、これを使ってこんなことができますよ!作品例も一緒に展示することで、商品説明も兼ねます。
そしてラジオスーパー出店を通して necobit が最も頭を捻って悩んできたことはココ。展示をするということは、見目良く並べることだけではないんです。
お客さんの🤔これはなんだろう🤔が💡面白い💡に変わる時は、物がものを言う。
ラジオスーパーを眺めていると、アーティストさんデザイナーさんの棚は、人目を引くし見ればなんだかわかる説得力の強さもすごいです。
デザイン羨ましさにできた光る系商品
necobit のメインMIDI制御とは直接関係ない、電池で光るだけの商品があります。
Lチカバッジ(2020年10月生産終了)と六角ダイオード 。実はこれら何を隠そうすいラボさんの影響を受けています。
すいラボさんとのコラボ商品。LED内蔵で光ます。電灯工芸品。
#ラジオスーパー
radiosuper.stores.jp/items/5e7f7125…
パッと見オシャレ!光る!近くでよく見るとけっこう電子工作寄り!なのにきっちり製品として整ってる!…すごいですよね。すいラボさんはご夫婦ユニットで、電子工作・デザインとそれぞれの得意分野が見事に合体したものづくりをされています。
ま、ここまで及びはせずとも。necobit も六角ダイオードの開発では、単に光るよ!だけでなくLEDの色・明るさ・光の角度とアクリルの色・カットそれらの組み合わせを何通りも試して「光をどう見せるか」
どう見えるかでなく、自発的な。こういうイメージに光らせたい!からスタートして作りました。
思いついた改良をちょこちょことアップデートし、おかげさまで六角ダイオードはプチヒット商品となっています。ありがたいです。
東京 秋葉原の駅からすぐの好立地で、作品を展示し販売できる。様々なジャンルの出店作品・ディスプレイからいろいろなことを学べる。
明和電機ラジオスーパーは夢のような場所ですが、そこでぬくぬくしてばかりはいられません。ステップアップして行けたらと思います。
明和電機の秋葉原進出についての話、そして後半ものづくりの大事な点も書かれています土佐社長のブログ。こちらもぜひお読みください。necobit もラジオスーパーって…💭と考えるたびに読み返しています。
ラジオスーパー応募要項はコチラ。何か作っている人!作ってみたい人!出店もぜひ📡
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それでは次回のねこびっと通信まで、お楽しみに
necobit
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