『necobitさんはアーティストなの?と言われて考える』
「necobitさんはアーティストでもあるんですか?」
審査員長 明和電機 土佐信道社長は、うーーーーーん???悩みつつも、
「見た目はアーティストですけどね」
えっそうなの???!黄色いハゲなのにアーティスト!?
黄色とハゲ頭が目印の necobitカワヅ
見た目はアーティスト…💡つまり自分のスタイルが明確にあるということですね。
2019年のOPENからの秋葉原ラジオスーパー出店、明和電機ワークショップ講師出演、Tsukuba Mini Maker Faire 2020 では双方出展者だったりと、ここ2年ほどで土佐社長には necobit カワヅの多面的な姿を目撃されているのですが。
「技術…ミュージシャン…?」
はっきり答えが出ない土佐社長。
「メカニカルサウンドエンジニア?」
この動画の後日、こんな名称もいただきましたがハテナマークは残る…。
モヤモヤしてきた!necobit はアーティストなの?!?
もし最初に尋ねられたのが自分だったら…どう答えたかな。見ル野栄司さんの問いかけを、本人が真面目にじっくり考えます💭
まずアートとは何か?という定義を。ここでは「何かを主体的に表現すること」をアートとしましょう。
みんなはどう思ってる?
アンケート取ってみました。
ふむ…。人間ですけど。猫もいますけど。
アーティストの方々とお会いした時に「こいつはアーティストではないな」というカテゴライズをされていると感じています。なのでこの結果は合っていると思います。(ついでに言うとそのことには特に何も感じていないです。)
確かにアート的な発想からものを作ることは多くありません。necobit は作ったものを使って何かをするということに主眼を置いています。
(このことは前号のねこびっと通信の一番最後でも具体的に触れています)
necobit の活動アプローチをみてみよう
自分にできることで生きていくためにはどうすればいいのか、という考えでずっと作ったものを使って何かをする活動を続けているのです。
例えば…初めて出展したイベント Maker Faire Tokyo 2018 では
今まで一般向けに発売されていないMIDI制御基板を開発した👨🦲💡➡️製品化して会場で頒布してみたら超ニッチ過ぎて全く売れなかった👨🦲💧➡️こんなに便利で面白いんだから良さを知ってもらわなければ👨🦲🔥➡️あの手この手で製品を使ったデモンストレーションを作り始める👨🦲⚙️
という流れですね。イベントや動画で度々公開しているMIDI自動演奏楽器なども全て、製品(MIDI制御基板)を紹介するために作ったデモンストレーション作品です。
作ったものが結果的に表現というアウトプットに辿り着いたものも多々あります。しかし、上記の活動アプローチを見ると、ここで定義したアート=「何かを主体的に表現すること」とはだいぶ違うな…と言う認識です。
ここまでをまとめると、自他ともに認める necobit はアーティストでもないよね〜。という結論になりそう。です。が。
❓👨🦲それでも「アーティストか」と聞かれて一瞬立ち止まってしまうのは何故だろう。
今回の本題はむしろココかもしれません。
アート作品の創造、今まであえてやらないようにしてきたわけではなく、たまには(おそらくは)アート的なモチベーションで作品を作っていたこともあったと思います。
あったのに、なぜそれを続けなかったか。というと…
その時の形のない創るものに対する姿勢を捕まえることができていないから。
かな?
通り過ぎる感情を待つだけでは作品を創り続けることはできず、違う力を利用する必要があります。その力とは、necobit にとってはエンジニアリング的なアプローチだった。ということです。
なので、エンジニア的 necobit 作品は、アートとしては遠いものに見えるでしょう。でもそこにまったくアート的要素が無いかというとそんなこともなく、作品の端々にそういった要素がふわっと現れていることもあると思います。
家系(らーめんじゃないよ)と影響と趣味
エンジニアリング的なアプローチをすることに関しては、necobit カワヅの父親が建築士であるということが影響を及ぼしている自覚があります。
👨🦲カワヅ家系🏘を振り返ると…
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父方:祖父から父の兄弟まで全員工業系
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母方:祖父、祖母から母の兄弟まで全員芸術系
👨🦲カワヅ人生🛣を振り返ると…
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子どもの頃は父親の影響が大きい。理詰めでものを考えるところとか
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母方の親戚が作ったものを、芸術家の作品として見るようになったのは大人になってから
子どもにとっては芸術家も、うちのじーちゃんばーちゃんおじさんたちである。ま、そりゃそうですね。案外普通の子に育ちながら、しかし小学生の時には今のMIDI寄りものづくりに直接つながることもやっていました。
PC-98付属のサンプルプログラムを打ち込んだら…PCからバッハのインベンションが鳴った!!!これをきっかけに、小学生の頃からパソコン通信で楽曲投稿をするほどDTMにハマる。
秋葉原 東京ラジオデパート2Fで展示中です。
書いてある通りのプログラムを入力したら、ピーとかプーしか鳴らないパソコンからなんと音楽が流れ出す!想像できますでしょうかこの衝撃!そして単なる惰性の習い事だったピアノが面白くなってきたのが中学生あたりから。さらにその頃、音楽シーンはシンセポップ時代を通過していたことも特筆すべきでしょう。
アート要素・エンジニア要素・MIDI…👨🦲材料が出揃っていますね。
これだけは確実なこと。
こういった背景もあると、今後 necobit はアートかエンジニアかはたまた何か、どこかに偏ることはあってもどれかひとつに固まることは…無いんじゃないか。今はそんなふうに思うけど、そうでもないかもしれない気もする。
ただ確実なのは、作られたものにはその時その時の感情がけっこう現れているということです。一点ものアートであろうが大量生産品であろうが同じです。
necobit 作品のほとんどは製品デモであり特別な意図のある作品とは違いますが、MIDI制御の仕組みや楽器の面白さの他に、作ったその時の感情のようなものがそこにふわっと顔を出していないか…👀ぜひ探してみてください。
necobit 自動演奏楽器とMIDIメカニカルシステム基板
おしらせ
デザインフェスタvol.53 出展します!
necobit 出展品 六角ダイオード全5色(新色も出る…かも…?)
necobit は 耳飾本舗さんと共同出展します。手のひらにおさまるLEDライト「六角ダイオード」を展示・販売予定。2021年5月29日(土)・30日(日)東京ビッグサイト青海展示棟にて!
デザインフェスタ詳細は☝️コチラからご確認ください。
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「MIDI寄りものづくり ねこびっと通信」内のレタールーム、Twitter@necobitter、necobit.comお問い合わせフォーム でも受け付けております。
それでは次回のねこびっと通信まで、お楽しみに
necobit
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