『ビビっと電気が走るその時』

necobit は何度も方向転換して今の姿になりました。DTMと電子工作が結びついてからの動き方、自分の軸の置き方…
necobit 2022.10.29
誰でも

※身体に電気を流して改造する話ではありません。

ピボット⛹️

さまざまなジャンルで使われているこの4文字。今回のテーマに最もイメージが近いのは🏀バスケットボールのピボットです。

片方の足を軸として固定し、もう片方の足でぐるっと方向転換する。

ビジネス用語としてのピボットは「事業の方向転換」的な意味で使われます。

necobit としてやってきた活動も、単なる趣味から現在の Maker に至るまでに、何度かピボットしてきました。

性格の要因が大きいと思いますが、necobit がピボットする時は⚡️電撃的です。ビビビッっと何かが反応してヨシッ💡と決めてクイっ💨と方向を変える感じです(わかりにくい)

necobit が ピボットする時 の 図。

necobit が ピボットする時 の 図。

MIDIと電子工作が結びつきそうで挫折した時💔

初の necobit ピボットは、自作電子楽器チャレンジ。

MIDIについての知識は(耳コピ職業柄)充分ありましたが、電子工作の知識はゼロ。にもかかわらず突然MIDIキーボードを作ろうとしました🎹できる気がした。けれど進み方がつかめなかった…。

初心者にやさしいマイコンの扱いに辿り着くことができず、necobit の電子工作熱はすっかりしぼみ、その後数年はiPodをぶっ壊したりするくらい。

無意識に存在していた軸足🦵

特に作りたいものも浮かばないのに電子工作の勉強などするわけもなく、しかしどういうわけか Arduino との出会いを果たします⚡️ここが最も大きなピボットでした👨‍🦲✨

👇その当時の話は以前のニュースレターでも取り上げています

Arduino 界隈は初心者にとても優しく、かつて全く意味不明だった電子工作のアレコレが徐々に結びついていきました。

この時すでに❗️

MIDI機器で音楽を作るだけでなく、MIDI信号でいろいろな機械を制御する『MIDIメカニカルシステム』の構想(自分でプログラムや回路を構築できない人でもMIDIを使った機械制御ができるしくみ)を思いついています。

MIDIでどんなものが制御できるか、それでどんなことができるか、どんな作品にしてみたいか…この時ほとんど全て頭の中に浮かんでいます。いまだに全部は作れていません。

***

Arduino との出会い。電子工作そのものから遠ざかっていたので、情報チェックしていたわけではありません。ネットでたまたま誰かの Arduino 作品に目がとまった👀とかそんな感じです。

意識していなくても、心の(脳内の?)奥深くで MIDI と 電子工作 がぐるぐるぐるぐる尻尾を追いかけあっていたのでしょう。そこに電気が走ると⚡️あとは速い💨💨💨

兎にも角にも、具体的な目標が決まったらあとはひとつずつわからないことを紐解く!

📝ちなみに…MIDIで機械を動かすのは俺がさいしょにかんがえた❌のではなく⭕️MIDIの黎明期からその発想は存在します。MIDIの仕様にもちゃんとそのための命令がいくつかあります。

MIDIの仕様書は無料公開されているので興味がある方は読んでみてください。

ハンドルネームから屋号へ📛

電子工作入門を果たしたことで思う方へピボットできました。そしてじつは…「Makeを仕事に繋いでいきたい」という気持ち、MIDIメカニカルシステムが構想から現実のものとなった 2018年から強くありました。

なのでもういきなりMIDIメカニカルシステム基板を200枚くらい作って、勢いで Maker Faire 2018 に出展し、注目してくれるお客さんは居たものの売り上げほぼ無しで爆死したり💥しました🤪…そりゃショックでしたよ……いいものを作ったから売れる❗️と思ってたので………

でもとにかく、やりたいことを実現するための手段を結びつけていき、単なる趣味の公開WEB用ハンドルネームから、作って売る Maker necobit として活動するようになったのです。

(とりあえず2018年の後半は、MIDIメカニカルシステムの紹介動画や作例などをどんどん公開し、認知度と売り上げをジリジリ上げていきました)

イメージを固める🟨

Maker 関連の展示会・懇親会などのイベントに参加してみると、「自分はこういうものを作っています」作品を一緒に自己紹介することになります。

何度か経験してみると、覚えてもらいやすさの重要性・利便性を強く感じます。

いわゆるブランディング。 necobit の MIDI・黄色・ハゲ は Maker 活動を始めた翌年2019年初頭に固まりました。

2018年以前から発生していたキャラクター「キャットボット」。ロボットなんだから Maker Faire に合うだろうとMIDI制御で太鼓を叩かせたらお客さんに可愛いと大人気。それならこっちもと黄色いツナギを正装とした。

2018年以前から発生していたキャラクター「キャットボット」。ロボットなんだから Maker Faire に合うだろうとMIDI制御で太鼓を叩かせたらお客さんに可愛いと大人気。それならこっちもと黄色いツナギを正装とした。

ブランディングと共に重要視してきたことがもうひとつ。とにかく作ったら発表する。失敗したらむしろネタになるくらいの気持ちで、ぽんぽん出す。これも覚えてもらいやすさに絶大な効果を発揮します。

フレキシブルな軸足🚷

いろいろな人に覚えてもらえると、情報交換の輪が広がり、技術の幅も広がります。

⛹️バスケで軸足を動かしたら反則ですが… necobit は、ブランドイメージにこだわりすぎず MIDI制御まるで関係なくても興味の赴くまま首を突っ込む🏃🎶フットワークの軽さを大事にする方針を選びました。

自分の作品であってもMIDI無関係なものもありますし、依頼されたプロダクトのお手伝いをするときもMIDIじゃないからと断ることはまずないです。

ここ最近(2021年後半〜2022年)は、やたらと色々なものを光らせる necobit という印象を持っている方も多いかもしれません。

それらはMIDIを軸に色々作った派生でできたもので、あくまで necobit の中心はMIDIにあります。動画をご覧になってもお分かりの通り、消臭剤を光らせる土台は始めからMIDI制御対応で作ってあります。

世界的な半導体不足・部品不足の影響をくらって、まんまと necobit の「MIDIメカニカルシステム」も、一時製造ストップしてしまいました。

しかしこれもまたいい経験。

Maker Faire Tokyo 2022 では「MIDI Unit for GROVE」と M5Stack社の ATOM を中心に組み合わせたMIDI制御で、展示作品を構築しました。

メインの自製品を使わない作例は、「MIDIメカニカルシステム」で出来ること・その他の製品を使ってMIDI制御をすること、の差異をわかりやすく説明することができました。

NT金沢2022 では、知り合いの来場者が持参した作品を necobit の MIDI制御にどんどん繋げていくという(NTならではのノリとユルさを活かした)展示になりました。

展示中その場で作業し、ブースのBGMに合わせて光ったり動いたり音が鳴ったりするものがどんどん増えるライブ感は見せ物としても面白く、MIDIでこんなものも制御できるというわかりやすさにつながりました。

軸足の置き方はいろいろある🧭

15年以上前に作った necobit という名前がここまで成長するとは自分でもびっくりしていますし、それまでやってきた DTM 打ち込み音楽での経験に❎電子工作を掛け算するという化学反応がまだまだ広がる楽しさは尽きません。

やればやるだけ脳内ネットワークが拡張されて💡ヒラメキのタネが増えていきます。ひたすらひとつひとつ深化させていくのもよいですし、「これがあればこれができるさらにこれもあれば…」というアイディアが浮かぶ状態に自分を持っていけば思わぬ方向に花開くこともあります。

決してまだまだ技術が高いレベルにあるわけではありませんが、気が付いたら何か作ってる人といつも楽しい話ができるようになってきました🗯もっともっとスピードを上げて何か作っていきたいですね。

***
***

✉️ ご意見・ご質問・ご感想を necobit に送る✉️

👨‍🦲necobit電子工作相談室も受付中!こんなものが作りたいけどどうやるの?カワヅならこういうのはどう作るか聞いてみたい…などなど。ニュースレター上でお応えします。

  • 匿名で送りたい方はコチラ👇

  • ツイッターで送りたい方はコチラ👇

  • メールで送りたい方はコチラ👇

それでは次回のねこびっと通信まで、お楽しみに

necobit

無料で「MIDI寄りものづくり ねこびっと通信」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら

誰でも
『つくることへのアプローチ』
誰でも
『いつもより10倍でっかいものを展示してみた』
誰でも
『でっかいものを作ってみる』
誰でも
『思いついたらすぐ作るとこうなる 〜Looking Glass 用ター...
誰でも
『はじめての海外出展 Maker Faire Shenzhen 202...
誰でも
『吸収しただけ発想できるはず!山盛りインプットとアウトプット』
誰でも
『SF映画予告編みたいな曲を作る』
誰でも
『先輩のアドバイスを聞く時』