『思いついたらすぐ作るとこうなる 〜Looking Glass 用ターンテーブル』
Looking Glass ってご存知ですか? 裸眼で立体視できるディスプレイなんですって。
どうやらレンチキュラーという仕組みを使って、ものを立体的に見せるものらしく
あーこれ!意外と身近なところにありますね。印刷物の他にも、遊園地系の仕掛けで見たことあるぞ👀
で、これをディスプレイガジェットにした Looking Glass Go という新しいやつが、つい先日発表されたんですね。necobit は 正直( ´_ゝ`) フーンだったんですが。
デモ機のツイートを見て、
ふむふむ、左右にちょっとだけ回すといい感じに見えるんですな。
👨🦲💡💡💡✨
...これ今作ってるターンテーブルを応用すればディスプレイとして最適では?
そもそも11月頃から、ステッピングモーターを動かす勉強に…と思って、一番シンプルな構造でできるターンテーブルを作ってみてたんですね。こういうの市販品も安く出てますが、自分で作ってみると発見も多いし、仲間内でちょっと盛り上がったりもして楽しいですよ。
で、思いついたらこんな反応をもらい
白とスケルトン
うっかり👨🦲💭💰「これが売れればそれでLooking Glass Goクラファンバック分まかなえるのでは?」💰
ターンテーブルを設計して売って本体を買うことにしました。これを日本では「捕らぬ狸の皮算用」と言います。/
ポケットサイズの空間AIディスプレイ kibidango.com/2497
実物のないものに合わせる設計をするために
もうこうなったら勢いしかない。翌日朝から設計を開始!!!!!!!
実物を見てないのにイメージもなんだかな〜と思って、日本に2台しかないらしい試作機を持つ人にコンタクトを試みました。
こういうところで、直接凸してしまうか・資料を手に入れんと情報の海へダイブするか…些細な行動の違いですがその後の展開はかなり大きく広がります。どちらが良い悪いではなく、自分に合ったことをしてるかが大事と思います。
ラッキーなことに翌日のイベントに Looking Glass Go 試作機 を持って来るとのことで、でもそこまで待ってられないのが👨🦲necobit カワヅです。
「よし、じゃあ明日の朝までにターンテーブルも試作段階まで作って持っていこう」
などと思ってしまったんですね。ええ、思ってしまったのです。
1日しか…いや1日もないので深く考えている時間はありません。モデリングから出力して動作確認まではやっておきたい!
実際にどう作っていったか
まず本体部分(回るところ)は以前に試作してあったものをベースにし、作るのは上のアタッチメント部分(Looking Glass Go を置くところ)です。そうしないと間に合わないから。
このイメージで自分のターンテーブルに適用します。☝️ポストの動画では市販品のターンテーブルに Looking Glass Go が乗っかっています。もっと安定したピッタリサイズで作ろう。
モデリングから出力
Looking Glass Go に近そうな形や重さのものをそこら辺から発掘し、重心位置などを考えつつ……
どんどんモデリングしていきます。
午後になって大体決まり、3Dプリンタで出力し始めたのですが………
👨🦲❓夕方近くなってふと気がつきます。
ターンテーブルをお渡しするつもりのムーさん、Looking Glass Go を自作ケースに入れてらっしゃる。
僕が逆の立場だったら、わざわざケースから外してターンテーブルに乗せるなんて面倒でしたくない。ない。ないよねー。
というわけでもう時間がありませんが根本から思想を変更しました。
Looking Glass Go の寸法は実物を物差しで測ってもらった数値を教えてもらい、さらにそれをケースに入れているということでケース部分を全て+1mmで計算します。
でも1mm超えてて入らなかったらもう目も当てられないので、厚みだけは+3mmのマージンを取りました。
はいっ形になりました!!!!!!細かいことは詰め出すと永遠に終わらないので今日はこれで良いとします。
寝て起きたら出来ているはずの3Dプリント出力
これの3Dプリントを夜仕込んで、朝失敗していたらなにもかも終わりで、さらに樹脂の収縮などが起こって現地でうまくフィッティングしなくても終わりです。
どうなるでしょうね。ハハッ
出力できてたーーー!!!ちゃんと動きそうーーーーーー!
あとは現物がきちんと乗るか、乗ったらちゃんと回るか、です。
いざ会場へ!
はい無事回りましたー!
実際にはこのあと回転角やスピードの調整も行いました。
今回は現物がない中どうやって実際に使うシーンをイメージするかがポイントでした。
厚みなどに多少勘違いがあっても本体が落ちないモデルにできるか、USBで本体に給電するので回転時それに全体が引きずられないか、コネクタ位置や回転する角度、回転スピードの調整などなど………。
Looking Glass Go 本体があれば、トライアンドエラーでやれるところを、全て先回りしておかないといけないので、想像力がものをいう作業でした。
ふぅ………実質1日でやったプロトタイプ、ちょっとこういうの久々だったかもしれません。うまくいってよかった〜〜〜〜〜
それでは、次回のねこびっと通信もお楽しみに!
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