『観るイベント・買うイベント』
2022年4月16日、電子工作者&シンセビルダー同人展示即売会「ピコケット」というイベントに出展してきました👨🦲✨ necobit としては久々の❗️オンサイト展示系イベントです。
ブースで使用できる電力の関係で、展示内容こそミニマムでしたが… Maker Faire や NT などのいつも出ているメイカー系イベントはひと味違う来場者層に、たくさんの刺激を受けてきました。
客層が違う=イベントの狙いどころが違う
🤖Maker Faire や NT などのメイカー系展示イベントは…
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「作ることの楽しさ」を感じてもらおうという意図
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なんだか面白そうなものを色々見る・体験することを期待して来場する人が多い
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出展ジャンルの間口が広く、テクノロジーからアートや料理まで様々。ジャンルの融合した作品も多々
🎹電子工作者&シンセビルダー同人展示即売会「ピコケット」は…
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音楽を作ること・その仕組みに興味がある人が集まる
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お目当ての出展者、買いたい商品が決まっている来場者も多い
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「音楽系ガジェット」ジャンルのみに絞った展示&頒布
作品を展示し販売する、どちらのイベントでもやることは同じです。
しかし。
来場者が基本的に「観る」のが目的なイベントと、お目当てのものを「買う」そして新たな出会いに期待するイベント、という大きな違いがある💥
なんとなくフワッと分かってる感じでいたつもりが、実際に出展してみるとなかなか衝撃でした。
お客さんが当たり前に MIDI に詳しい
いつも出展イベントの時は、「MIDI という信号を使って〜〜〜」から展示や商品の説明をしています。これが要らなかった。
MIDI制御データが集約されているシーケンサー。来場者の中には、展示とこの画面を見ただけで即「ここからコントロールしてるんですか?」と理解する方も。
さすがジャンルを狭く絞りこんだイベント、ピコケット!普段から MIDI を扱った音楽制作や楽器演奏などをしている来場者の皆さんとの会話は、自然にどんどん深くなっていきました。👨🦲楽しい〜✨
もちろん、全く MIDI を知らない人が necobit の展示をきっかけに MIDI の面白さに気づいてくれた時の感激もひとしおです。
どちらのパターンも経験したことで、来場者の予備知識の度合いによって話す内容のレイヤーが違う、ということを強く感じたのでした。
ピコケットでは MIDI の基本を説明する時間が省け、より深いところまで解説できるわけで、とても密度の濃い話が沢山できました。
売れたものは全て基板だった
こんな感じで…いつものメイカー系出展と同様に、メインのMIDI制御基板+単純操作で楽しめる買いやすいもの というラインナップだったのですが。
なんとなんと❗️MIDI制御基板だけが売れるという結果⁉️ こんなの初めてでした。
つまりピコケット来場者が求めているものは、イベント主催の定めた通り「音楽系ガジェット」なのです。
necobit を知らなかったお客さんでも、展示を見てMIDIメカニカルシステムに興味を持ってくれて、基板を買ってくれる人が多かった。
MIDIメカニカルシステムやMIDI Unit for GROVEは文字通り電子基板なのでこれを買っただけでは何も起こりません。MIDI制御されて動くもの(自動演奏楽器など)は自分で作る必要があります。展示を見て説明を聞いたところで💭アレをコレでああすれば…イメージが湧いたからこそ、じゃあひとつ買ってみよ💡となるもんだと思います。来場者も出展者も同類🤝みたいな話の速さが、ジャンル固定型イベントの特徴でもあるのでしょう。
また、necobit を知っているお客さんからは「🗣通販で売り切れの〇〇再販してください」などのご要望も直にいただき🔥半導体不足・部品不足を回避する方法をどうにかしてなんとかしなければ!!!と改めてドラゴンボール並みに気合いをムンムン放出しています。
即売会という名の通り
来場者の皆さん「何か面白いものを見つけてゲットだぜ」な雰囲気の方が多かったです。とにかく、購買意欲が高い。観て回って楽しむがメインのイベントとは全く異なるポイントでした。
自分もお客さんとして会場を回ってみたら…
ピコケットは出展者12組の小規模イベントとはいえ、第1回なのに!開催時間4時間だけなのに!70人程の来場と盛況ぶりもすごかった。会場が空いたちょっとの隙をついて他のブースをさささーーーっと見てみました💨💨💨
いきなり買ってしまう物品の数々よ…🤑興味津々なものだけが会場にある、天国か😇
ねや楽器さんのシンセサイザー・ロボティクスの話を聞いたり、木下研究所さんでしょうもない話をしたり、g200kgさんのオリジナルシンセ soroban を触らせてもらってその完成度の高さに震えたり、たくさん刺激をもらいました✨
狭く深く小さく
ジャンルの絞り込まれたイベント、出展者としても来場者としても意外と未体験ゾーンでした。内輪な集まりみたいになってしまうこともなく、それどころかどんどん深まり広がりを感じる面白さ。
ひと目で全体を見渡せる会場、ひとつひとつ見て時間内に回りきれるブース数、小規模であることも、この点ではけっこう大事な要素かと思います。
そして、同ジャンルだから出展作品がみんな似ているかと思ったら大間違い💥
むしろ出展者の個性・ものづくり思想のようなところまで、それぞれきわ立ってよく見えやすくなっていると思います。
最後に
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「MIDI寄りものづくり ねこびっと通信」内のレタールーム、Twitter@necobitter、necobit.comお問い合わせフォーム でも受け付けております。
それでは次回のねこびっと通信まで、お楽しみに
necobit
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