『生演奏と僕。機械と人間の楽器の使い方』

人間らしさ・生楽器演奏の魅力・機械的な打ち込み…これらが混じり合わないものではない、ということは日常的に耳にする音楽でご存知と思います。necobit の中ではこれらが「MIDI自動演奏楽器」として開花しました。その瞬間の興奮を。
necobit
2021.04.03
誰でも

楽器がうまく弾けない necobit カワヅ👨‍🦲です。幼稚園の頃からピアノを習い始めたのに、「1日5分でいいから毎日練習しようね」10年くらい言われ続け、バイエルなどの基礎的な教本は一冊も終わらないまま小学校を卒業…。

その後ようやくピアノが好きになり、やめたり再開したり色々あって高校卒業あたりまでレッスンを受けていたのですが、お世辞にも「上手い」というレベルの演奏はできないまま今に至ります。

ツイートをクリックすると☝️necobit カワヅのピアノ演奏が動画でご覧いただけます

しかし面白いもので、だらだらでも幼少期から音楽を習い続けたことによって身についたものはあります。

  • 音をよく聞く耳が出来た(絶対音感ではなく楽器のパートや和音の響きを聞き分ける能力)
  • DTMで生演奏と打ち込み音楽の違いを明確に意識して作れる(説明しにくいですが、両者は別物とわかっているからこそ作れるリアリティみたいなものがあります)

それからまた色々な経緯があって、電子工作をするようになり、今はMIDI自動演奏楽器を作ったりしています。 

necobit の MIDI自動演奏グロッケン・MIDI自動演奏鍵盤ハーモニカ&MIDI制御送風ファン
necobit の MIDI自動演奏グロッケン・MIDI自動演奏鍵盤ハーモニカ&MIDI制御送風ファン

その自動演奏楽器だけが持つ、他にはない特徴…

打ち込みのデジタルなグルーヴで生楽器が鳴る

DTMとピアノ演奏どちらも子どもの頃から続けてきた necobit カワヅが、辿り着くべくして辿り着いた、MIDI制御の自動演奏楽器ってどんなものか、他の楽器や演奏の音楽と何が違うのか、書いてみます。

自動演奏は異質な音楽

ソフト音源(ソフトシンセ)は相当のところまで進化しています。

PCM系…いわゆる生音の録音サンプルを再生するタイプの音源については、使えるサンプル容量の際限ない増加、ディスクの読み取り速度の高速化によって、 それまで圧縮されてデフォルメされていた楽器音色がどんどんリアルになり、再現が難しいと言われていたオーケストラ系楽曲まで生演奏と遜色ない表現がシンセ音源で出来るようになっています。

動画の楽曲のMIDIデータ・ソフトシンセ画面。<a href="https://gumroad.com/l/LnrCz">コチラ👉でDL販売もしています</a>。
動画の楽曲のMIDIデータ・ソフトシンセ画面。コチラ👉でDL販売もしています

が、しかし。それほど進歩したシンセを音源としても、打ち込みで作り演奏される音楽は、何をどうやっても人間の生演奏のあの感じとは全く違うものになると思っています。(それぞれの良し悪しは置いといて)

自動演奏楽器もこのようなシンセ音源を使ったDTMと全く同じ方法で、演奏する音のデータを打ち込みで作ります。

ぱっと見でなんの楽器が元になっているかすぐ分かる、見た目がそれほど異形ではないと、サラッと普通に聴けてしまうのですが、よーく考えるとこれはかなり異質な音楽が鳴っています。

機械が、機械の音(シンセ)ではなく生楽器を鳴らしている。

…何を当たり前のことをと思うかもしれませんが。自動演奏の場合、音源にあたる部分 だけ が 生楽器であるということに👀ご注目ください

古くはパンチカードで動作する巨大なオルゴールやオルガンから近年ではパット・メセニーのオーケストリオンなどにも同じことが言えます。 

楽器だって機械といえば機械ですが、良質な大量生産品であっても必ず出る音色の個体差、ほんのちょっとの息や指の力加減で良くも悪くも大きく変化するゆらぎの幅広さ、そっち方面のリアリティはシンセ音源ではむしろ排除されます。そんなシンセ使いにくいし。

自動演奏楽器は、不確定要素の多い生楽器を機械が機械的にコントロールして演奏しているのです。

 

人が演奏する生楽器の最大の魅力

空気の振動と、人の熱です。

吹くのも叩くのも弾くのもなんでも、アンプやスピーカーを通して鳴らす楽器からも演奏者の熱さが直に伝わってきます。どういうわけかその熱気まで録音や撮影記録に残ることは珍しくありません。

生楽器の演奏、つまりその振動と熱気に触れること。身体で音楽を直に聴ける魅力。

ただ、楽器は種類によって奏法が違います。ひとりで色々な楽器を習得するのは容易ではなく、大勢で彩り豊かな音楽にしたければそれぞれの楽器専門演奏者を集める必要があります。

 

機械的にしても滲み出る人間らしさ

通常、人が楽器を演奏すると上手い下手に関わらずそれは「人間らしい演奏」になりますよね。にんげんだもの。

では打ち込みの演奏を「人間らしい演奏」にするには?

音源・楽器側のコントロール性と打ち込みをする人の技術、どちらも非常に高いレベルになければなかなかそこへは到達できません。

どうしても超えられない一線というのもやはりありますが…(その追求をしていくと、人間の演奏を再現するためにまず機械で人間の一部を再現しようみたいなことになっていくルートもあるけどそれは横に置いておきましょう)

技術的に慣れてくるとあるところから打ち込みDTMにも「その人らしさ」が出るようになります。それは楽曲の雰囲気といった大きな括りだけでなく、ギターのカッティングとか強弱の付け方とかリズムのノリとか細部にも現れてきます。

さらに不思議なことに。

クオンタイズをかける(=音のタイミングを音符通りに揃える)・ベロシティ(=音の強さ)を均一にするなど、これ以上ないほどキッチリ機械的な打ち込みをしても、この人この曲のここが好きなんだなー!この人の打ち込みはアツイなー!という人間らしさによる差は必ず滲み出てくるものです。

普段からみなさんも自然とそういった「機械の音の後ろにいる作者のその人らしさ」を聴いていると思います。でなければ音楽にファンは付かないでしょう。

👨‍🦲💡同じDTM技術で違う楽器が演奏できる‼️

  • DTM音楽にも「人間らしさ」はある
  • 生楽器の一番の魅力は「身体で音を聴ける」

この二つが無意識のうちに絡み合い、とにかく結果として気がつけば necobit は、打ち込みで生楽器が演奏できる独立した楽器 を作っていました。

necobit 自動演奏グロッケン&キャットボット太鼓・ゴムベース・鍵盤ハーモニカ&MIDI制御送風ファン
necobit 自動演奏グロッケン&キャットボット太鼓・ゴムベース・鍵盤ハーモニカ&MIDI制御送風ファン

necobit の自動演奏は、市販されている楽器を無傷のまま自動化します。これは生演奏でもシンセ打ち込み演奏でもない独自の魅力を持った音だと思っています。

 

ソフトシンセの音をスピーカーから出すことで、バンドセッションでもオーケストラでもどんなジャンルの音楽もリアルなサウンドで鳴らすことができる時代です。プロの技術であれば尚更、打ち込みであることがその曲の引け目にはならないでしょう。

そこに、空気の振動と熱気が加わるんです!

 

どんな楽器でも同じDTM打ち込み技術でOK。

それでMIDI制御された生楽器が作動する、

空気を震わせ、

生の楽器が音を奏でる、

聴衆はその音を、直に浴びる。

そう、

自動演奏楽器の音は聞くというより浴びるんです!

これを自分の手で作り出せてしまう。それが necobit の自動演奏楽器たちなのです。こんなにエキサイティングなことがあるでしょうか!!!!!

ツイートをクリックして☝️ぜひ動画をご覧ください

 

さらに良いことに。

DTMならマウスクリックや画面タップさえできれば音楽を作ることができます。生楽器演奏が難しい場合でも、自らの熱を空気の振動にして音楽を伝えることは可能なんです。 

***

 

…とはいえ。

やっぱり自分の手で弾く演奏も…もーちょいちゃんとやりたいね。「1日5分でいいから練習しようね」を思い出しながら、たまには電子ピアノに向かったりするのでした🎹

 

***

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それでは次回のねこびっと通信まで、お楽しみに

necobit

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